駐車場での交通事故における過失割合
1 駐車場での交通事故と過失割合
交通事故は、交差点や道路だけでなく、駐車場内で発生することがあります。
ここでは、駐車場における交通事故の特徴について触れたうえで、駐車場での交通事故における過失割合がどのような点に着目して決まっていくのかについて、記載していきます。
2 駐車場における交通事故の特徴
駐車場というのは、自動車を駐車するための場所であるため、その駐車という目的のために自動車が動く過程のなかで事故が発生する、ということになります。
駐車にあたって、自動車を後退させるとか、方向転換をさせる、そういった動作をすることがありますから、そうしたなかで事故が発生している、ということがそれなりにあります。
また、駐車場というのは、自動車だけでなく、駐車場を利用している歩行者も頻繁に行き交う場所になりますので、歩行者との接触事故が発生してしまうケースがあります。
3 過失割合の判断における考慮要素
では、実際、駐車場での交通事故における過失割合の判断にあたっては、どのようなことが考慮されているのでしょうか。
以下、考慮要素の例をいくつか記載します。
駐車場といっても、大型施設の駐車場から数台程度の収容台数にとどまる駐車場までいろいろあります。
駐車場の構造ですとか公道との位置関係などが過失割合に影響を与えることがあります。
また、駐車場出入口付近の事故ですと、駐車場内から出口の方へと向かって進行している車両は、他の車両の運転者や歩行者からしてみれば、駐車場から出ていくものと判断されやすいです。
そのため、その車両が急に後退してくるというのは、他の車両の運転者や歩行者からしてみれば予見は困難といえ、急に後退してきた車両の過失が大きい、と判断されることがあります。
その他、駐車場の見通しや混み具合といった事情も過失割合の判断に影響を与えます。
空いている駐車区画がどれぐらい残っているか(1つだけしか空いていないのか、空いている区画が少ないのか多いのか)というのは、先行している車両がどういう動作に出るか(1つだけしか空いていないならそこに駐車する可能性が高いなど)を予測するうえでポイントになってきますから、過失割合を判断する考慮要素になります。
それから、双方車両がそれぞれどのような動きをしていたのか、衝突直前に衝突結果を回避する措置(たとえば、クラクションを鳴らす)をとったかどうか、といったことも双方の過失割合を決めるうえでの考慮要素となってきます。
4 駐車場特有の事情が過失割合の判断に影響を与えている
このように、駐車場内の交通事故においては、通常の車道での交通事故とは違った駐車場特有の事情も踏まえて過失割合が決まっていきます。
























